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CREATIVE PLATFORM OITA

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事例紹介

2018.04.26

作り手と異業種の出会いから新しい商売をつくる! 異業種交流会『LOBBY』

先日、デザインディレクター・金谷 勉氏が率いるセメントプロデュースデザインによる異業種交流会『LOBBY』が北九州で開催されました。作り手が異業種と繋がり新しい商売を生み出すことを目的に、全国各地で開催されている『LOBBY』の取組と、そこから生まれた事例をご紹介します。

 

 

「『LOBBY』はもともと、社内のデザイナーなどスタッフが異業種の人と交流し繋がりを広げるために、13年ほど前にスタートした会でした。大阪ではすでに140回ほど開催しているのですが、ぜひ各地でもやってほしいとのリクエストを受け、東京、福井、新潟、富山、滋賀、京都、香川など、全国各地で開催しています」
そう語るのは、CREATIVE PLATFORM CAFE vol.6のゲストとして大分県にもお越しいただいた、デザインディレクターの金谷 勉さんです。

 

 

先日、その『LOBBY』が、福岡県北九州市のTanga Tableで開催されました。
「“みこし”を上げるのはあくまで地元の人たち。僕たちセメントプロデュースデザインは、それを一緒に担ぐというスタンスです」という金谷さんの考え方に基づき、各地の『LOBBY』は地元の人の主催でおこなわれています。今回の『北九州LOBBY』も、地元のブランディングデザイナー・八木田 一世さん の主催で実施され、50名を超える人々が参加しました。異業種交流会の名のとおり、老舗の和菓子屋、ラーメン屋の店主、家具メーカー、経営コンサルタント、病院職員、弁護士、行政職員、デザイナー、建築家など、実に多岐に渡る業種の人々が集まっていたのが印象的でした。
会の前半は、金谷さんからのプレゼンテーションで、地方が抱える製造業の課題や、業種を超えた新しい商流を開拓することの重要性が語られました。そして後半は参加者全員で名刺交換会がおこなわれ、会場は熱気に包まれました。

 

名刺交換会のようす。食べ物やお酒も楽しみながら、和気あいあいとした雰囲気です

会場ではセメントプロデュースデザインの商品の即売会も。実際に商品を手にして、製造業とデザインの協働の事例を知ることができました

大分県と北九州が地域を超えてコラボレーションする可能性についても言及され、大分合同新聞社『ハピカム』担当の佐々木記者がプレゼンをおこないました

 

全国各地で開催されている異業種交流会『LOBBY』では、これまでにさまざまな協働事例が生まれているそうです。
福井県で開催された『LOBBY』からは、若手職人同士が意気投合し、『福井7人の工芸サムライ』というユニットが生まれて活動しています。

 

 

『福井7人の工芸サムライ』は、越前和紙や若狭塗、越前箪笥や若狭めのう細工など、『LOBBY』で出会った福井県内の7人の伝統工芸職人により2014年に結成されました。互いに切磋琢磨しながら、熟練の技術と新しい発想で商品開発をおこない、越前箪笥のキャリーバッグや、越前漆器のiPhoneカバーケースなど、新しい商品を次々と展開しています。さらに、それらの商品をプロモーションするためのファッションショーの開催や、各地の百貨店での物産展への出展など、新しい工芸品の在り方を積極的に提示することで、それぞれの職人への注文も着実に増えていると言います。

 

『福井7人の工芸サムライ』から生まれた商品のひとつ、越前箪笥のキャリーバッグ

 

「ほかにも、『新潟LOBBY』で繋がった事業者どうしが作った商品が『Gマーク』を取った事例もあります。通常なら予算やロット数が障壁になって、すぐに実現できないようなことでも、お酒を飲みながらアイデアを交換すると『とりあえず5個作ってみましょうか』ってなりやすいんです」と金谷さん。『LOBBY』では、顔の見えるざっくばらんな雰囲気の場と、金谷さんのような“よそ者”がもたらす刺激が、同じ地域にいながらなかなか接点がなかった異業種どうしを繋げてきました。このようなきっかけが、新しい発想や商流を生み出す第1歩となるのだと感じました。

 

『北九州LOBBY』は今後も定期的に開催される予定とのこと。業種や地域を超え、新しい商流が生まれるのが楽しみです。