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事例紹介

2019.01.25

『BEAMS EYE on BEPPU』レポート

『BEAMS EYE on BEPPU』は、株式会社ビームスと別府市のコラボレーション事業で、地域資源を活かした商品開発等を通じて別府の「稼ぐ力」の強化に繋げていくことを目的に2016年に始まりました。

 

初年度は、東京都新宿区にある『ビームス ジャパン』の店頭に別府から温泉を運び足湯を設置し、ビームスがセレクトした別府の工芸品等を販売しました。2017年度は、別府市の事業者とビームスが協働し、幅広い層から長く支持される商品を開発し、『ビームス ジャパン』で販売しました。

 

3回目を迎える2018年度も、商品の共同開発事業を継続し、公募により選ばれた10の事業者が参加。『ビームス ジャパン』のバイヤー2名のアドバイスや意見をもとに試作を重ね、商品を開発しました。

 

今回は、2018年11月21日(水)から12月18日(火)まで『ビームス ジャパン』でそれらの商品を販売した催事の様子をご紹介します。

 

 

今年の『BEAMS EYE on BEPPU』は、別府市内の老舗のレストランや洋菓子店、大学など10の事業者が参加し、催事には既存の商品もあわせ54点の商品が並びました。
『ビームス ジャパン』の入り口を入ってすぐにある、最も目立つ場所にコーナーが設けられ、地獄蒸しの窯に見立てたディスプレイやネオン看板など、別府の町なみを彷彿とさせる売り場が作られていました。

 

 

 

なかでも目を引く商品の1つが、東洋軒の『とり皮天』です。
東洋軒は大正15年に創業した老舗のレストランです。『ビームス ジャパン』のバイヤーのアドバイスをもとに、人気メニューのとり天を作る際に残るとり皮を使った商品を開発しました。この商品は、約1ヶ月間の販売期間で100個以上を売上げ、出だしは好調のようです。

 

 

『BEAMS EYE on BEPPU』について、『ビームス ジャパン』バイヤーの鈴木修司さんは「最初に話を聞いたときは、とても難しい挑戦になると思いました」と話します。温泉や竹細工など、誰もが知っている別府の観光資源や工芸品を改良することは難しいと鈴木さんは言います。実際に事業がスタートすると、やはり温泉や竹細工を活用した商品開発の依頼は多く、最初の直感は現実のものとなりました。しかし、事業者の皆さんと直接会って話し、何度も開発会を重ねていくうちにその思いは薄れていったそうです。
「皆さんのやる気と前向きな姿勢に助けられ、素晴らしい商品ができあがりました」と鈴木さん。

 

『ビームス ジャパン』の店頭には、この催事期間中に『ベップニュースタンダード』の商品も並べられていました。『ベップニュースタンダード』とは、2017年の『BEAMS EYE on BEPPU』で商品の共同開発事業に参加した事業者たちが立ち上げたプロジェクトです。2017年より大分県内のイベントに出展し、新たな販路を開拓するなど独自の活動を展開しています。

 

 

鈴木さんは『BEAMS EYE on BEPPU』の最も大きな成果は「『ベップニュースタンダード』が生まれたこと」と語ります。「『BEAMS EYE on BEPPU』は、別府市内の事業者の稼ぐ力を養うことを目指す事業ですから、成果は長期的な視点でしか測ることができません。しかし、事業が完了してしまえば、ビームスがずっと関わり続けることはできない。この事業の成否は『BEAMS EYE on BEPPU』で生まれたものを地元の方々がいかに活用していけるかにかかっているんです。そういう点からも、この事業から『ベップニュースタンダード』が生まれたことにはとても大きな意味があります。このような予想外のことは、他の地域ではなかなか起こりません。別府の大きな魅力だと感じています」

 

『BEAMS EYE on BEPPU』は、日本を代表するセレクトショップ『ビームス』と一緒に商品開発できるという魅力から、数多くの申込みが寄せられます。しかしこの事業の最も大きな価値は、開発の過程でバイヤーの視点や考え方に触れられるということや、同じ市内にいながらなかなか交わることがなかった事業者同士の横の繫がりが得られるということなのでしょう。今年度の『BEAMS EYE on BEPPU』で生まれた商品も、今後は『ベップニュースタンダード』に参入することが決まっています。今後の展開が楽しみです。