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事例紹介

2019.12.05

食品関連業の新商品開発や品質管理をサポートする『フーズテクニカルサービス』

海の幸・山の幸が豊富な大分県。各地の土産屋や道の駅には、自慢の食材を使用したオリジナリティあふれる加工品が数多く並んでいます。
それらが永く愛される商品となるために必要なのは、味やパッケージデザインの魅力だけではありません。行政が定めるさまざまな基準をクリアし、採算に見合うよう製造の工程や原材料、包材などを検討しなければなりません。しかし、中小企業や農産物の生産者が商品開発に取り組むには、設備や専門性の高い人材の確保など、さまざまな困難があります。

 

今回お邪魔したのは、そういった食品関連業の新商品開発や品質管理などをサポートしているフーズテクニカルサービスです。代表を務める弘蔵守夫さんに、現在取り組んでいる業務や、食品関連業に携わるみなさんへの提言などを伺いました。

 

代表取締役の弘蔵守夫さん

 

大分県内の大手食品メーカーで商品開発や品質管理を担当してきた弘蔵さんは、その経験を活かし、退職後にフーズテクニカルサービスを設立。「酒類を除く食品関係の全てをサポートしている」という言葉通り、その業務内容は、新商品の研究開発や品質管理・検査、生産設備に関するコンサルティング、業務委託、調査など多岐に渡ります。
弘蔵さんは、おおいた食品産業企業会の企画委員などを務めるほか、食品関連業に関わる人材を育成する場として実施している『食品加工リーダー研修会』でも教鞭を執るなど、多くの要職に就いていますが、業務の性質上、その名前が表に出ることはあまりありません。しかしその実、県内外数多くの商品に携わっている、知る人ぞ知る「食品のエキスパート」なのです。

 

フーズテクニカルサービスの業務内容

 

フーズテクニカルサービス設立の経緯を、弘蔵さんは次のように語ります。

「食品関連業にとって重要なのは品質管理ですが、中小企業や生産者にとっては、商品を分析・検査するための機材や体制を整えることが難しいですよね。このような課題の解決をサポートする企業は、大分県内はもちろん九州にもありませんでしたから、強く必要性を感じたんです」

こうして、全国的にもめずらしい個人経営の食品コンサルティング会社を設立した弘蔵さんは、日々進化する法律や分析・検査手法、食品と密接に関わる生産設備などに精通し、食品と設備の両面を結びつけた「食品工学」という観点からアドバイスできるという独自の強みを発揮しています。
もう1つ、フーズテクニカルサービスの強みとなっているのが「中堅食品メーカーの研究室にも見劣りしない」という充実した分析・検査機器です。新商品開発や品質管理をおこなうにあたっては、数値に基づく改善点をみつけて迅速に対応する必要がありますが、弘蔵さんは自社で機器を揃えることでコストを抑えつつそれを可能にしています。これらが、多くの中小企業や生産者から支持されている大きな理由となっているのです。

 

事務所には、食品関連の資料が並ぶ

 

中堅食品メーカーの研究室にも見劣りしない、さまざまな分析・検査機器

 

コンサルティング業務については、県内外の15社ほどと契約を結んで定期的なサポートをおこなっているほか、年間40~50件もの相談をスポットで受けているそうです。
相談内容は賞味期限の設定や生産設備の条件設定などのように具体的なものから、「この食材を使って商品を開発したい」といったアイデアを求められるものまでさまざま。ときには弘蔵さんがレシピを作成し、試作をすることもあるといいます。

開発期間は通常で6ヶ月、長いもので3年間かけて商品化したものもあるそうです。弘蔵さんは、開発プロセスの重要性について次のように語ります。

「商品開発は試作・試食を繰り返しながら、同時に採算性などを検討していきます。大手企業であれば、100種類以上の香料を試すこともめずらしくありません。
十分な検証をせずにアイデアをそのまま商品化してしまうと、市場に出ても採算が合わず淘汰されてしまう可能性が高い。使用する食材、設備、容器、それらを組み合わせたうえでの採算性など、全てにおいてバランスを取りながら商品を開発することが大切です」

 

フーズテクニカルサービスが提案する、新商品開発の流れ

 

加えて、数多くある基準や規制を知ることや、消費者として正しい知識を持つことの大切さについても言及します。

「食品に関わる法律は、細かく分類すると10種類以上あります。これらの中身を全て理解しておく必要はありませんが、法律の存在を知っているだけでも、商品開発の際に視野が広くなりますよ。加えて、私が必要だと感じるのが消費者教育です。みなさん、砂糖は漂白しているから使いたくないとか、天然由来の添加物を使用したいなどとよくおっしゃるんですが、砂糖が白い理由は漂白しているからではありませんし、天然由来のものは品質が一定ではなく、人工添加物の方が高い安全性を示す場合もあります。消費者として食品や食品表示に対する正しい知識を持つことが大切で、それが商品開発にも活かされるのではないかと思います」

 

弘蔵さんのお話には、中小企業や生産者のパートナーとして、ともに歩んでいきたいという姿勢が現れていました。新商品開発や品質管理をおこなううえで生じるさまざまな課題を解決し、競争力を高めていくにあたり、弘蔵さんの知見はきっと力になるはずです。
フーズテクニカルサービスとの連携をお考えの場合は事務所に直接連絡するか、おおいた食品産業企業会や大分県産業創造機構などにご相談ください。

 

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フーズテクニカルサービス

住所:大分県大分市上野丘2丁目12-34
電話番号:097-544-1145
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