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事例紹介

2019.04.26

『グッドデザイン・ファイナリスト2018』レポート

毎年、世界中から優れたデザインが集まる『グッドデザイン賞』。2018年度は4789件の応募があり、31カ国1353件が受賞しました。その大賞とファイナリスト(大賞候補)に選ばれた6つのデザインを紹介する『グッドデザイン・ファイナリスト2018 -これからの起点となるデザイン-』が、東京ミッドタウン・デザインハブで、5月8日(水)まで開かれています。
展示会場を訪問し、『グッドデザイン賞』や本展示を企画・運営する『公益財団法人 日本デザイン振興会 (以下JDP)』の秋元 淳さん、渡部明子さんにお話を伺いました。

 

グッドデザイン賞は、デザインによって暮らしや社会をより良くしていくことを目指し、より豊かな社会へと導く優れたデザインを顕彰する制度です。『グッドデザイン賞』の審査対象は、時代の変化とともに拡大され、現在は商品だけでなく、建築やソフトウェア、システム、サービス、活動など、幅広い領域が対象となっています。近年は課題解決のための活動や仕組みなど、無形のデザインの受賞事例も増えているそうです。『グッドデザイン大賞』は、その年度を象徴するデザインとして、審査委員、受賞者、受賞展来場者による投票で最多票数を得た作品に贈られます。

 

『グッドデザイン賞』や『日本デザイン振興会』についての記事はこちら

 

『グッドデザイン・ファイナリスト2018 -これからの起点となるデザイン-』は、2018年度の大賞を含むファイナリスト(大賞候補)となった計6点の作品を展示。会場内は6つの展示室に分けられ、作品そのものや模型、活動の様子を伝えるパネル展示のほか、受賞者のインタビュー映像や印象的な言葉の掲示などがあります。

 

2018年度の大賞受賞作品である『おてらおやつクラブ』は、全国のお寺が子どもをサポートする支援団体と連携し、経済的に困難な状況にある家庭に、お寺に寄せられるお供え物をおすそ分けする活動です。
展示では、お供え菓子を盛った三方やロゴマーク入りの段ボール、特定非営利活動法人 おてらおやつクラブの松島靖朗さんと福井良應さんのインタビュー映像などを鑑賞できます。

 

『おてらおやつクラブ』の展示の様子

 

4月2日-4月22日には、本展示とは別に『おてらおやつクラブ 丸の内別院』と銘打ち、会場の東京都千代田区『GOOD DESIGN Marunouchi』をお寺に見立て、活動を体験できる展示も開催されていました。

 

『おてらおやつクラブ 丸の内別院』の展示の様子

 

 

また、金賞受賞となった『Gogoro Smartscooter』は、交換式バッテリーが搭載された電動スクーターです。町の各所に設置したステーションで充電済みのバッテリーと交換できるという、独自のビジネスモデルを展開しています。台湾のバイク事情や環境に配慮して開発されたこのシステムは、エネルギー管理、ビッグデータ、盗難防止などの仕組みも備えたスマートプラットフォームとして構築され、他都市にも広がりつつある点も大きく評価されました。

 

Gogoro Energy and Transportation Platform Gogoro Energy Network Go Station/ Gogoro SmartBatteries/ Gogoro Control Center+ Gogoro Smartscooter Gogoro 1 & 2 Series/ Gogoro App/ iQ System) 」

 

ほかにも、バラエティに富んだ受賞作品が展示されており、一般の方や来年度の応募を考えている企業の方など幅広い方が会場を訪れているそうです。

町全体を1つの大きなホテルとして見立て、地域と一体となった宿泊施設『hanare』の展示

 

2018年度から「大賞候補」という表現を「ファイナリスト」に改めたそうです。その理由について渡部さんは、「大賞候補という表現は、ともすれば大賞になれなかったというニュアンスが残ってしまいますが、いずれも大賞に劣らない素晴らしいデザインであるということを知っていただきたくて変更しました」と説明します。秋元さんは、「ファイナリストになったデザインはいずれも、独自性、審美性、完成度などに加えて、私たちのこれからの暮らしをより良いものに導く起点となる力を感じさせるものです。グッドデザイン賞やこうした展示を通じて、デザインという切り口から見出せる課題解決方法を世の中に示していければと思っています」と話しています。

 

本展示は、製作者たちの熱意と未来への展望を感じさせる一方で、デザインとは決して特別なものではなく、とても身近なものであり、誰もがその一端を担う可能性があると実感させるものでした。
「デザインとは何か」ということについて、改めて考えるきっかけとなるグッドデザイン賞。現在2019年度のエントリーを受け付け中(5月23日まで)です。ご応募を検討されている方は、『グッドデザイン・ファイナリスト2018 -これからの起点となるデザイン-』展をご覧になってはいかがでしょうか。

 

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『グッドデザイン・ファイナリスト2018 -これからの起点となるデザイン-』展
2019年5月8日(水)まで 東京ミッドタウン・デザインハブで開催中(入場無料/会期中無休)
詳しくは、JDPの公式ホームページをご覧ください。
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