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事例紹介

2018.01.18

クリエイティブネットワークセンター大阪『メビック扇町』レポートその2

前回に引き続き、クリエイティブネットワークセンター大阪『メビック扇町』をご紹介します。

『メビック扇町』の活動は、6名のスタッフのほかに、29名のクリエイティブコーディネーター、50名のクリエイティブアドバイザー、33名の取材チームによって支えられています。さらには大阪以外にも、全国各地のエリアサポーター156名ともネットワークを持ち、顔の見える関係づくりと情報発信をおこなっています。今回は、3名のクリエイティブコーディネーターにお話を聞きました。

 

『メビック扇町』の入り口には、29名のクリエイティブコーディネーターが顔写真入りで紹介されている

 

クリエイティブコーディネーターは大阪を拠点に活動する現役のクリエイターが務めます。職種はデザイナー、イラストレーター、Webプログラマー、フォトグラファー、コピーライターなどさまざまです。年齢層は30~40代前後。フリーランスで活動する人もいれば、デザイン会社に所属するサラリーマンもいるそうです。クリエイティブコーディネーターの仕事は、とにかく“人に会うこと”です。大阪を拠点に活動するクリエイターや、クリエイターとの協働に興味のある企業など、さまざまな人に会いに行き、顔の見えるネットワークを作っています。

 

今回お会いしたコーディネーターの方々。左から石田さん、鈴木さん、岡さん

 

イラストレーターの石田さんは、今年からコーディネーターとして活動しています。広告代理店や芸能プロダクションのデザイン部で働いていた石田さんは、1年ほど前にフリーランスに転身。奥様に「こんなところがあるらしいから行ってみたら」と教えられたのが、『メビック扇町』を知ったきっかけなのだそうです。

「当時は仕事も結構あったので必要ないかなと思っていたんです。でも、フリーでやっていると知り合いも増えないし、視野も狭くなり、モチベーションを維持するのが大変でした。これではダメだと思い、『メビック扇町』に顔を出すようになったんです。そうしているうちにコーディネーターをやってみないかと声を掛けてもらいました。いろんな人に出会えることが自分にとっても刺激になるし、ここでの出会いが仕事に繋がったケースもあります」

 

石田さんは『おしるこデザインファクトリー』という屋号でイラストレーターとして活動している

 

岡さんも今年からコーディネーターとして活動しています。店舗設計の会社などでキャリアを積んだ岡さんは、4年ほど前に独立し、販促企画からたずさわるデザイナーとして活動しています。

「顧客を持たずに独立したので、『メビック扇町』でいろんな人に出会えることはとてもありがたいです。ここで出会ったお客さんも何人もいます。また、デザイン案をいくつも出さなければならないときや、違うテイストのデザインを出したいときなど、力を貸してほしいと言える仲間も増えました。会社のような上下関係でもなく、単なる利害関係でもない、フラットな関係が作れる場というのは本当に貴重だと思います」

 

岡さんのインタビューが『メビック扇町』のWebサイトで公開されていますので、こちらもぜひご覧ください。

 

最後にご紹介するのは、プロダクトデザイナーの鈴木さんです。鈴木さんは輸入家具商社のデザイン部などを経て、7年ほど前に独立しました。ちょうどその頃に『メビック扇町』の存在を知り、イベントに顔を出してみたのですが、そのときは奈良に住んでいたため、『メビック扇町』のサポートの対象外と言われてしまいます。それならばと、鈴木さんはその後大阪に引っ越したのだそうです。

「コーディネーターになって、いろんな方としっかり話ができる場が増えたのが一番ありがたいです。それまでの自分と比べると、人と出会う回数は雲泥の差です。企業の考えやニュアンスを捉えたり、それに自分が関わるべきかどうか判断したり、その嗅覚がどんどん養われているなと感じます」と語る鈴木さんの言葉は、とても印象的でした。

 

鈴木さんは、前回のレポート1でご紹介した、企業による「クリエイター募集プレゼン」をきっかけに、企業との協働で腕時計の開発にたずさわりました。プレゼンの内容は、腕時計や装飾品の卸売をおこなっている企業が、自社初のオリジナル腕時計を開発したいというものでした。テーマは『レトロモダン』。腕時計のデザインは初めての挑戦だったという鈴木さんは、3Dプリンターを使って原寸大のモデルを作り、さらにはロゴや商品パンフレットも含めた提案をおこなったのだそうです。ブランドの将来的な展開も含めた鈴木さんの提案は高く評価され、見事に契約に至りました。

この事例について、詳しくは『メビック扇町』のWebサイトでも読めますので、ぜひご覧ください。

 

『メビック扇町』は、クリエイターや企業がフラットな立場で出会い、互いを知り合い、切磋琢磨する場所です。ここでの出会いが、必ずしもすぐに利益に繋がるというわけではありません。でも、その出会いや繋がりこそが、大阪のクリエイティブ産業の土壌をより豊かに耕しているのだろうと感じました。

 


クリエイティブネットワークセンター大阪『メビック扇町』

住所:大阪市北区扇町2-1-7 カンテレ扇町スクエア3F

電話番号:06-6316-8780

公式HP:http://www.mebic.com