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CREATIVE PLATFORM OITA

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事例紹介

2020.03.31

初めての起業に寄り添い、女性をメインターゲットにしたゲストハウスをブランディング

遊休不動産を活用したゲストハウス事業のブランディングにあたり、『クリエイティブ相談室』を活用した事例をご紹介します。
2019年11月に設立された『合同会社 MomArt.』代表の石松リエさんは、日田市内を拠点にイベントの司会業のかたわら、絵本の読み聞かせをする市民グループ『エホント』のリーダーを務めるなど、精力的に活動しています。

 

合同会社 MomArt. 代表 石松リエさん

 

かねてより、ご家族が所有しているアパートの活用を検討していた石松さん。このアパートが、観光地などへもアクセスしやすい日田市隈地区にある繁華街の近くに立地していることから、ゲストハウスやカフェを始めたいと考えるようになったそうです。
ご自身の「おもてなしの心」を活かしてゲストハウスを運営し、訪れた方に日田の魅力の発信源になってほしいという思いのもとに、石松さんは起業を決意。アパートの空き部屋2室を改修し、家族連れやカップル、インバウンドを対象にしたゲストハウスの開業に向けて動き始めました。

アパートの外観

 

まず開業資金として、新規事業の立ちあげを対象にした補助金を受けるため、法人を設立し、事業計画を立案します。築30年以上経過した建物を活用するには、リノベーションの計画も必要でした。石松さんにとってはどれも初めての経験でしたが、当初は独力で推進していたそうです。

 

そんなとき、日田市内で開かれたある講演への参加をきっかけに「やみくもに進めるのではなく、まずブランディング計画が必要なのではないか」と考えた石松さんは『クリエイティブ相談室』を利用します。

 

相談員は、石松さんにこれからすべきことを3つ提案しました。1つ目はブランディングです。ブランドイメージを決めたうえで、ビジネスモデルを策定し、運営、ツール作成、販売などを計画します。2つ目がブランディングに基づいた施設のリノベーションです。今回は予算が限られていたので、実質はインテリア計画や改修のための素材選定が中心となります。3つ目がロゴマーク、テーマカラーなどVIの設計とショップカードなどのツールの作成業務です。これらの業務を同時に遂行可能なクリエイターで、かつ石松さんの小さな不安にも寄り添うことができる人材として、日田市を拠点に活動しているアートディレクター・デザイナー穴井 優さんをご紹介しました。

 

穴井さんのインタビューはこちら
http://creativeoita.jp/features/anai-yu

 

穴井さんは「女子心をくすぐるオプションで自分の時間を楽しんでもらう」というコンセプトを設定。オプションの具体例として、日田市をイメージした3種類のオリジナルアロマオイルから好きな香りを選んで部屋で楽しむことができるサービスや、石松さんがセレクトした絵本が並ぶ本棚の設置などを提案します。また、1階に併設したシェアカフェは、ゲストハウスのレセプションとしての機能に加え、ライブなどのイベントを不定期開催することで、宿泊者と地元の人との交流の場としていきます。

 

日田市をイメージした3種類のオリジナルアロマオイル。販売用のパッケージも穴井さんがデザインした

 

ゲストハウスのキーカラーは運営する合同会社 MomArt.のキーカラーとトーンを合わせ、日田らしく水や緑を感じるブルーグリーンに設定しました。また、ロゴやパンフレットなどのツール作成に加え、インテリアや内装にもアドバイスし、女性をターゲットにした空間づくりを目指しました。さらに、地域を熟知する石松さんだからこそ提案できる、日田市内のパワースポットを掲載したマップも作成中です。

 

 

石松さんは穴井さんとの協働について「短期間でさまざまな判断をしなくてはならないときに相談できて、一緒に考えてくれる存在が穴井さんでした。穴井さんがコンセプトを定めてくれたことで、私の個人的な好き嫌いではない判断ができ、漠然としたイメージを形にしていくことができました」と振り返ります。

 

仮オープンしたゲストハウスの内装

 

石松さんは2020年2月中旬にゲストハウス『Appartment 302』と『Appartment 202』の2室を仮オープンし、モニター宿泊をおこなっています。本格的なオープンは2020年4月中を予定しており、日田市の新たな魅力作りを進めています。