MENU

CREATIVE PLATFORM OITA

supported by BEPPU PROJECT

事例紹介

2018.11.01

Webサイトをリニューアルし、産地にこだわった納豆を子育て世代へ発信『二豊フーズ 株式会社』

大分市中戸次で納豆の製造をおこなっている『原田製油 有限会社』。その販売部門である『二豊フーズ株式会社』が、『クリエイティブ相談室』を活用し、2018年5月に自社のWebサイトを一新しました。
自社の自慢の商品である、国産大豆を使った『ふるさと納豆』シリーズをより効果的に発信するための新たなWebサイトは、『株式会社 モアモスト』の会長でありプログラマの河野 忍さんと、アートディレクターの福田まやさんという、2人のクリエイターの強力なタッグによって完成しました。
今回は、『二豊フーズ 株式会社』の営業部主任の原田 健太郎さんに、Webサイトリニューアルの経緯とその成果について伺いました。

 

3月に大分市でおこなわれた『CREATIVE PLATFORM OITA』報告会での原田さん

 

『二豊フーズ』は、県内唯一の納豆製造会社『原田製油』の販売部門として1982年に設立されました。地産地消を目指し、大分県内で大豆の契約栽培をするなど、大分や九州産の大豆にこだわった『ふるさと納豆』をブランド名に、県内外に17種類の納豆を販売しています。
「外観(見た目)、香り、味・食感の3つの項目で納豆を評価をする『全国納豆鑑評会』でこれまでに8度の受賞歴があり、味にも製造技術にも自信があります」と原田さんは語ります。
九州産の大豆を使った『国産納豆 九州』や、大分県産の希少なフクユタカと海藻のクロメを合わせた『くろめ納豆』などの商品を、スーパーの店頭で見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

県内でのシェアも順調な中で、原田さんはどのような課題を持っていたのでしょうか?
「商品名やパッケージの知名度に比べると、『ふるさと納豆』というブランドや社名の認知度が低いことを以前から感じていました。企業としてブランディングの必要性を社内で感じ始めていたとき、まず取り組むべき事項として浮上したのがWebサイトのリニューアルでした」と原田さんは言います。
「当社のWebサイトは7年前にオープンしたのですが、担当していた従業員の退職後は更新が滞り、新商品の情報などもきちんと掲載されていない状況でした。Webサイトが会社の印象を左右しますから、リニューアルの必要性を強く感じていました」
そのような思いから、原田さんは『クリエイティブ相談室』に相談し、『株式会社 モアモスト』の河野 忍さんにリニューアルのプロデュースを依頼することとなりました。

 

河野さんは、Webマーケティングやプログラマなどを経験し、25歳でWeb系システム開発をおこなう『株式会社モアモスト』を創業。河野さんのインタビューはこちらをご覧ください。

河野さんがデザイナーとして起用したのが、アートディレクターの福田まやさんでした。福田さんは、関西や東京での広告代理店勤務などを経て2012年に大分県中津市耶馬渓へ移住し、デザイン事務所『星庭』を設立されました。福田さんのインタビューはこちらをご覧ください。

 

打ち合わせの様子

 

原田さんの一貫した思いは、「食の安心・安全にこだわっている会社であることを消費者に伝えたい」「食の安全への関心が高い若いお母さん世代をメインターゲットに発信したい」ということ。
福田さんは、そのためには消費者に『ふるさと納豆』というブランド名を周知することが重要であると提案しました。そこで「ふるさとは食卓に。」というキャッチコピーをつくり、温かみのある『ふるさと納豆』のロゴを作成しました。
また、福田さんは、トップ画像はイメージを大きく左右するため、ターゲット層が親近感を覚えるような食卓シーンが必要と考え、雑誌やCM撮影の際に料理やテーブルセッティングなどの演出を手掛けるフードスタイリストに声を掛けたそうです。
「食卓の脇役である納豆が、実は食卓を支えていることをしっかりと伝えられる写真を撮りたいと考えました。そのため、デパートや大手食品メーカーのイメージ写真などを手掛けるフードスタイリストとカメラマンに協力してもらい、スタジオ撮影を行いました。デザイナー以外のプロフェッショナルが関わることで、企業の思いをより明確に視覚化することができました」
また、食の安心・安全を伝えるために、社内の製造工程の取材撮影をおこない、『二豊フーズ』が大分の土地に根をおろし、誠実に食品の製造・販売に携わってきたことを伝えるページを作りました。
健康な畑や大豆そのものの美しさを伝える写真も多用されるなど、企業の思いがWebサイトの随所で表現されています。
福田さんは、「企業のホームページはもちろん消費者や取引先などの外部に向けて作成しますが、完成して最初に見てくださるのは従業員のみなさんだと思います。『こんな会社で働いているんだ』と自社を自慢に思えるような、社内のモチベーションのアップにも繋げたいと考えました」と語りました。

 

プロデュースを担当した河野さんは、「Webサイトのリニューアルは古い建物のリノベーションに似ています」と話します。リニューアルをおこなうことで、思わぬ影響や不具合が現れることもしばしばだそうです。河野さんはどのような機能が必要かを整理し、複数の案を提示しながら、それぞれのメリット・デメリットを丁寧に説明し、シンプルな機能のホームページにまとめていきました。

 

実は河野さんと福田さんは、子育て中のお母さんでもあります。今回の案件のターゲット層と同じ子育て世代の2人の女性クリエイターによって、これまでの『二豊フーズ』のイメージを一新するWebサイトがリニューアルオープンしました。

 

一新したWebサイト

 

最後に、今回の取組について改めて原田さんにお伺いしました。
「お取引先の方からも好評をいただいています。個人のお客様からの問い合わせに対するやりとりもスムーズになりました。数は多くはないのですが、通販のご要望もあるので、ゆくゆくはECにも対応させられるように検討したいですね。また、今回を機に、時間をかけて社内のブランディングをしていければと思っています。次の取り組みとして、福田さんに企業パンフレットのリニューアルを依頼し、その取り組みがスタートしたところです。このWebサイトを皮切りに『ふるさと納豆』をより広く周知を図っていきたいですね」

 

今回のWebサイトのリニューアルは、誠実に商いをしてきた企業の、長期的なブランディングを見据えた、はじめの1歩になるのかもしれません。今後の『二豊フーズ』の取組に、引き続き注目したいと思います。

– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
二豊フーズ 株式会社 http://www.nihofoods.com/
河野 忍さん http://creativeoita.jp/database/moremost/
福田まやさん http://creativeoita.jp/database/fukuda/
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –