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事例紹介

2017.10.26

デザインの力で差別化を図るクラフトビール『GIGANTIC BREWING』

ポートランドでは、『ADX』のような商品・ビジネスが生まれる場や仕組みがある一方で、企業がクリエイティブの力を活かし自社の魅力とするケースもあります。

良質な水、麦、ホップが揃うポートランドでは、その豊かな環境からクラフトビールの醸造が盛んです。市内には現在約70軒のクラフトビール醸造所があり、その数は世界一。醸造所巡りのツアーや、ビールフェスティバルも盛んに行われています。ポートランドのドリンク・フード業界を『オ州酒ブログ』という日本語ブログで発信しているRed Gillenさんに、いくつかの醸造所を案内していただきました。

 

ポートランドの人気ブルワリーの1つ『GIGANTIC BREWING』

『ADX』と同じサウスイースト地区に位置する『GIGANTIC BREWING』は、2012年のオープン以来、特徴的な取り組みをしている醸造所として注目を集めています。オーナーの1人であるVanさんは、自分の手で何かを作る仕事がしたいと思い、もともと好きだったビールを作り始めたそうです。

『GIGANTIC BREWING』のビールの多くは限定醸造。他の醸造所との差別化を図るため、ラベルのデザインはアーティストに依頼しており、そのバリエーションは50を超えます。ラベルデザインを発注する際は商品名のみを伝え、デザインはアーティストに一任しているのだそうです。『The City Never Sleeps』『The Time Traveler』などVanさんらが考えたユニークな商品名から、アーティストが自由にイマジネーションを膨らませ、独自の世界観を展開しています。個性的なラベルの数々は眺めているだけでも楽しく、気になるデザインのものは手に取って試してみたくなります。

案内をしてくれたRed さん(左) 、オーナーのVanさん(中央)

ポートランドの醸造所の多くは、「タップルーム」と呼ばれる自社のビールを最も理想的な環境で味わえる空間を併設しています。『GIGANTIC BREWING』のタップルームでは、ラベルデザインを手掛けたアーティストの作品の展示・販売もしていました。約20席と広くはありませんが、常連客・観光客の垣根を超えた交流が生まれやすいのだとVanさんは言います。ブルワリーの存在は、地域コミュニティ形成の一端を担っているのかもしれません。

『GIGANTIC BREWING』や『ADX』の事例を通じ、クラフトマンシップから生まれるコミュニティがポートランドの魅力に繋がっていることを実感しました。