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事例紹介

2020.12.24

企業の理念と品質をブランディングでシンプルに伝える

今回は、『シセイ・アグリ株式会社 (以下、シセイ・アグリ)』と、クリエイティブディレクター・神鳥兼孝さんの協働事例をご紹介します。

 

シセイ・アグリは、大分県豊後大野市で「土づくり・野菜づくり・人づくり」を核とした環境事業や農業事業を展開する企業です。代表取締役社長の衞藤 勲さんは、自社で生産する白ネギが農産物の国際基準「グローバルGAP」を取得したことをきっかけに、他農家との差別化をはかりたいと『クリエイティブ相談室』を訪れました。

 

「ほかとの違いは食べてもらえばわかるのに、商品だけ見ても消費者には伝わらないのが現状です。そこで、大分の白ネギと言えばシセイ・アグリだと認知していただけるよう、土づくりや白ギづくりへのこだわりや、地域農業への取り組み、シセイ・アグリの理念を社会に伝えたいと考えるようになりました」と衞藤さんは振り返ります。

 

土作りからこだわった白ネギの農場

 

相談室ではこのご相談に対し、別府市にある『株式会社 green circle』のクリエイティブディレクター・神鳥兼孝さんをご紹介しました。

神鳥さんはこれまで、企業のTVコマーシャルやチラシ・ポスターの企画・制作など、あらゆるメディアを使った広報戦略を手がけて来ました。『クリエイティブ相談室』でも、臼杵市の後藤製菓のブランディングや、別府市の『天然記念物 坊主地獄』のブランディングにたずさわった実績があります。

 

シセイ・アグリの農場視察をする様子

 

神鳥さんはリサーチとヒアリングを重ねるなかで、白ネギは味より価格を重視される傾向が強く、まだ白ネギのトップブランドは台頭していないという点に着目しました。そこで「白ネギのトップブランドへの一歩」を目指し、ブランディングの提案をします。

 

提案をする神鳥さん (左)  衞藤さん (右)

 

情報発信、販路拡大、リーフレットなどの販促アイテム、広告、ディスプレイの仕方に至るまで、神鳥さんはブランドを確立するためのアイデアを多角的に示し、そこに衞藤さんがフィードバックを重ね、戦略をブラッシュアップしていったそうです。衞藤さんは「神鳥さんは1つひとつの提案について、目的やベースの考え方を共有してくれました。そのうえで、最終的にはどうしていくか話し合っていきました」と協働の過程を話してくれました。

 

協働の様子を振り返る衞藤さん

 

「販売店を増やすより価値のわかるお客さんに届けたい」というシセイ・アグリの思いを汲み、神鳥さんは販促グッズによって品質の良さや理念を伝える提案をしました。実際に販促グッズとして作ったパッケージ袋、ポスター、のぼりについて衞藤さんは「弊社の理念をシンプルなロゴで表現してくれました。白ネギが主役のデザインで気に入っています」と言います。

 

これらの販促グッズは、県内の百貨店やこだわりの食品を扱う県外のスーパーなどの売場で展開されています。

 

パッケージの表はシンプルにロゴと社名、裏には理念が書かれている

「我々企業は、いい商品を作ることが仕事です。今回の協働では、自分たちの専門外となる販路開拓や情報発信にプロの力を借りました。企業とクリエイターがお互いの専門性を活かして協働することによって、可能性は大きく広がります。こういうことが理想のものづくりだと感じました。神鳥さんは、私たちの思いを大事にしてくれました。依頼主の思いを受け止めて可視化するのがクリエイターの仕事なんだと実感しました」と話してくれました。

 

シセイ・アグリでは白ネギを使った加工品など、さまざまな商品展開に取り組んでいます。今後もクリエイターとの協働をしてみたいと、今後の展望を語ってくれました。


 

株式会社シセイ・アグリ (http://www.shisei-agri.com/)