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CREATIVE PLATFORM OITA

supported by BEPPU PROJECT

事例紹介

2019.08.22

景勝地、耶馬渓の情報をワンストップで紹介するWebサイトへリニューアル『ふるさとの文化と景観を守る会』

耶馬渓は、中津市山国川流域に岩峰群が広がり、日本新三景、名勝指定、日本遺産に認定されている景勝地です。『ふるさとの文化と景観を守る会』は、中津市耶馬渓の有志が集まり、地元の魅力を次世代へ継承していくための活動をしています。
地域の魅力をより効果的に伝えるため、『クリエイティブ相談室』を活用し、アートディレクターの福田まやさんと協働し、もともとあったWebサイトを、耶馬渓の観光情報や魅力をワンストップで紹介する『YABAKEI TRIP 九州・耶馬渓 絶景の旅』へとリニューアルし、2019年6月にオープンしました。
今回は、『ふるさとの文化と景観を守る会』代表の古園智大さんに、Webサイトリニューアルの経緯や福田さんとの協働について伺いました。

 

2019年2月21日・22日に開催された『CREATIVE PLATFORM OITA 報告会』でのようす

 

『ふるさとの文化と景観を守る会』は、「耶馬渓」の魅力を守り、未来へ繋げていくことを目的に、古園さんを中心とする地元有志が立ち上げました。 10年ほど前に生まれ故郷である耶馬渓に帰ってきたという古園さんは「耶馬渓の過疎化が進んでいることに寂しさを感じました。もっと多くの人に魅力を伝えたいと思い、この団体を立ち上げました」と話します。
代表的な名勝を紹介するパンフレットの制作や、季節ごとに足を運んでもらうための観光イベントなどを企画しています。

 

「昔は耶馬渓を舞台にした小説も広く読まれていましたし、修学旅行や観光で多くの方が訪れていましたが、時代の流れとともに鮮度を失っていきました。そこで新たな魅力を伝えようと、考えつく限り、さまざまな方法で発信してきましたが、そもそも耶馬渓を知らない層に情報を届けるにはどうしたらいいのか悩んでいました」
そこで、古園さんは『クリエイティブ相談室』に相談し、同じ耶馬渓地域を拠点に活動するアートディレクターの福田まやさんにプロデュースを依頼しました。
福田さんは、関西や東京での広告代理店勤務などを経て2012年に大分県中津市耶馬渓へ移住し、デザイン事務所『星庭』を設立されました。福田さんのインタビューはこちらをご覧ください。

 

魅力の伝え方に課題を感じていた古園さんですが、なぜWebサイトをリニューアルすることになったのでしょうか?
「それまでは、10年ほど前に作った『洞門.com』というWebサイトで情報発信をしていたのですが、耶馬渓の中でも限られた地名をサイト名にしたことで、サイトの概要がわかりづらくなっていました。さらに、スマートフォン対応や、外国人観光客のための多言語化もできていませんでした。市や観光協会のWebサイトでも情報発信はしていますが、紹介するエリアが広すぎてわかりづらかったり、観光情報以外も含んでいて情報が多すぎたりと、使い勝手が良くないと感じていたんです」と説明します。

 

 

当初、古園さんはWebサイトに盛り込みたいことがたくさんあったそうですが、福田さんからのアドバイスを受けながら、1番伝えたいことは何か、訪れる人が知りたいことは何かということを考えたといいます。次にコンセプトやターゲットを明確にし、予算の範囲でできることを整理しました。その結果、耶馬渓地域の観光情報にワンストップでアクセスでき、楽しみ方まで提案できるWebサイトを作ることにしたそうです。

 

完成したWebサイトは、中津市・玖珠町にまたがる耶馬渓全域の観光情報サイトとしては今回初めて制作され、日本遺産にも選ばれた個性的な岩峰や渓谷の景観美、文化、グルメ、季節行事、歴史など、耶馬渓の情報を初来訪者でもわかりやすく、写真付きで紹介しています。また、外国人観光客のために5言語対応にしています。
サイトのデザインは、耶馬渓を名付けた江戸時代の文人・頼山陽の水墨画をイメージしています。書家やイラストレーターも制作チームに加わり、多くの文人が訪れた歴史や雄大な自然を感じさせるだけでなく、若い方にも親しみを持ってもらえるデザインにしていきました。また、SNSとも連動させ、四季で移り変わる耶馬渓の表情をユーザー目線で発信しています。
福田さんがデザインした『YABAKEI TRIP』のロゴは、1975年まで運行していた耶馬渓鉄道をモチーフにしています。青の洞門や山国川など、車窓から見える美しい風景で、たくさんの旅人の心をつかんだ耶馬渓鉄道のように、これからもたくさんの人を耶馬渓に運んでくるようにとの思いが込められています。

 

ロゴデザイン

 

「福田さんは同じ耶馬渓にお住まいなので、気軽に相談しやすかったです。地域のこともよく知っていますし、移住された方なので、客観的な視点で耶馬渓の魅力を教えてもらえたことも、大変参考になりました」
また、Webサイトが完成したあとにプレスリリースを作ることもアドバイスされたそうです。その効果からメディア関係者に限らず、地域の方からも「Webサイトリニューアルしたんですね」と声をかけられたと言います。
「地元の方が観光のWebサイトを見ることはあまりないと思います。身近なところから声をいただけたことで、情報発信の効果を実感しました。まだオープンして間もないので、これからどのような反応が返ってくるのか楽しみです」

 

一新したWebサイト

 

最後に、今回の取組について改めて古園さんにお伺いしました。
「福田さんをはじめ、多くの方にご協力をいただき『YABAKEI TRIP 九州・耶馬渓 絶景の旅』が完成しました。今まで1人で試行錯誤しながら発信してきましたが、今回福田さんと協働することで、自分だけでは考えつかなかったアイデアや意見を聞くことができ、とても勉強になりました。今後も常に新しい情報を発信できるWebサイトとしてしっかり稼働させ、耶馬渓の魅力を伝えていきたいと思っています」

 

今回のWebサイトのリニューアルは、見た目を綺麗にしただけでなく、クリエイターの新たな視点を取り入れることで情報を整理し、今まで届かなかった層へのアプローチを試みました。この協働の経験を活かし、今後も『ふるさとの文化と景観を守る会』の活動が継続することで、耶馬渓地域がさらに魅力的なエリアになることを期待しています。

 

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YABAKEI TRIP 九州・耶馬渓 絶景の旅
https://yabakei.com
運営:ふるさとの文化と景観を守る会

福田まやさん http://creativeoita.jp/database/fukuda
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