MENU

CREATIVE PLATFORM OITA

supported by BEPPU PROJECT

おしらせ

2018.03.30

『CREATIVE PLATFORM CAFE vol.10』開催レポート

3月3日、iichiko総合文化センター iichikoアトリウムプラザにて、株式会社 method(メソッド) 代表取締役の山田 遊さんをお招きして、『カリスマバイヤーが語る! 売れる商品とは何か』をテーマに『CREATIVE PLATFORM CAFE』を開催しました。

 

 

話題の店舗のバイイングやディレクションを数多く手がけている山田さんが、フリーランスのバイヤーとして活動をスタートしたのは、11年前に携わった国立新美術館ミュージアムショップ『スーベニアフロムトーキョー』。それ以来、生産者やメーカーと深い信頼関係を築いてきたそうです。

山田さんは、バイヤーの役割とはものを売る側と作る側を繋げ、商品を流通させるための潤滑油のようなものであると考えています。そして、「ものを売るためのルールをちゃんと踏まえることで、商売を継続するために必要な売り上げを作ることができる」という独自の考え方のもとに『メソッド』という社名をつけたのだと語りました。

 

世の中には膨大な量の商品が流通していますが、そのなかで1つの小売店が仕入れられる商品数はごく一部です。さらに、多くの小売店の売上を構成しているのは全商品のうちの3割であり、残りの7割は売れていない商品なのだと言います。このように、良いもので、かつ、売れる商品というのは非常に少ないそうです。
そこで、カリスマバイヤー山田さんに商品セレクトの基準を伺うと、その答えはシンプルでした。まずは消費者と同じく「好きか」「嫌いか」、その次に「売れるか」「売れないか」。これを軸にしたマトリクスのうえで、「オリジナリティ」「作り手の熱意」「消費者に利益をもたらす機能的・情緒的な価値」などを重視した商品をセレクトしているとのことでした。

 

ここで山田さんは「いいものをつくれば売れるというのは、正義が勝つというのと一緒」という言葉を紹介し、売るためには同業者や売り手先について知り、戦略や販売のイメージを明確に持ってものづくりをすることが大事だと語りました。

 

また、生産現場と売り場の距離を縮めるための取組として『燕三条 工場の祭典』の事例をご紹介いただきました。このイベントでは100ヶ所以上の工場を一般公開し、開催5年目にして4日間で53,000人の来場者を集めたそうです。その結果、産地内部でのモチベーションが向上し、人を迎え入れる体制が整ったそうです。さらに15名の職人が雇用されるなどの具体的な成果も生まれているそうです。

 

最後に、佐賀県の老舗菓子メーカー『鶴屋』のコンサルティング事例と、経営改善に至るまでのプロセスをご紹介いただきました。ものづくりを続けていくために最も重要なのは、経営の安定です。そこで『鶴屋』ではまず財務状況を把握し、予算表をつくることから始めたそうです。さらに顧客管理の見直し、売場改善、イベント出展などをおこない、商品開発に取り掛かったのは最後でした。山田さんは、まずは経営状態を把握し、明確に目標を設定すべきだと言います。「目標のないものづくりには意味がない」「ものづくりは目標を達成するのための手段」と山田さんは自身の信念を力強く語り、ゴールを明確にし、経営から商品開発まで地に足をつけて終始一貫したものづくりに取り組んで欲しいと結びました。
会場では熱心にメモを取りながら山田さんの話に耳を傾ける参加者の姿が多く見られ、盛況のうちに閉会となりました。