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おしらせ

2018.03.14

【カレッジレポート】第6回講義開催(最終プレゼン)

【おおいたクリエイティブ実践カレッジ】第6回講義(最終プレゼン)を実施しました!

 

第6回カレッジ参加者による記念撮影

 

平成30年2月24日、大分市の大分銀行宗麟館にて、県内クリエイターと地元企業で新たなイノベーションを起こす「おおいたクリエイティブ実践カレッジ」第6回講義(最終プレゼン)を実施しました。

株式会社Barbara Poolより本カレッジの趣旨についてご説明

 

プレゼン前に、本カレッジ企画運営を担当するプロデューサー・廣部 慧(株式会社Barbara Pool)より、本カレッジの企画趣旨と地域におけるクリエイティブ・プロデューサーの役割について説明し、午前・午後に分かれて3チーム(3企業)ずつのプレゼンを行いました。

 

最初のプレゼンは、後藤体器株式会社×チーム「Home遊園地」(テーマ:幼児向け遊具市場における新規市場開拓のご提案)。「Home遊園地」は担当企業へのヒアリングと対話を重ねていく中で、企画の方向性がいくつも出たことから、急遽2チームに分かれてBtoB向け商品とBtoC向け商品、2方向での提案となりました。

後藤体器株式会社×「Home遊園地」(BtoCチーム)のご提案

後藤体器株式会社×「Home遊園地」(BtoBチーム)のご提案

後藤体器株式会社よりフィードバック

 

後藤体器株式会社 代表取締役社長の後藤芳正氏より、本企画のように、地元企業と地元クリエイターのつながりを生む場づくりへ参画できたことへの感謝の気持ちと、自社だけではなかなか解決できない複合的な課題解決に向けて、今後クリエイターと協働しながら進めていきたいというお言葉をいただきました。

 

2チーム目のプレゼンは、株式会社陶山商店×チーム「エコクリ」(テーマ:大分発!リサイクル家具に新たな命を吹き込むプラットフォームのご提案)。株式会社陶山商店の事業であるリサイクル業に、昨今のDIYブームを掛け合わせ、消費者目線でユーザーが欲しいものを提供するプラットフォーム構築についての提案となりました。

株式会社陶山商店×「エコクリ」チームのご提案

株式会社陶山商店よりフィードバック

 

株式会社陶山商店 代表取締役の陶山誠司氏より、すでにチームメンバーと一部トライアル施策や試作品の制作が進んでいることもお話いただきながら、国内でもまだ珍しい家具仕立て直しのプラットフォームについて、今後も協働しながら前向きに進めていきたいとのフィードバックをいただきました。

 

3チーム目のご提案は、有限会社古山乳業×チーム「ミルクセーキ」(テーマ:牛乳の可能性を拡げる新しいスタイルのご提案)。創業100年を迎え、大分県内で質の高い牛乳づくりを進める古山乳業への新しいスタイルの提案として、新規顧客との新しい繋がりを構築できる商品の提案をしました。

有限会社古山乳業×「ミルクセーキ」チームのご提案

 

「ミルキセーキ」は、牛乳を消費する年代別にターゲットを把握、選定したうえで、消費者のライフスタイルに合った新しい古山乳業の商品訴求とパッケージ形状のご提案までを実施。

有限会社古山乳業よりフィードバック

 

企画内容に対し、有限会社古山乳業 代表取締役の古山信介氏からは、非常に面白い提案で自社のみでは発想できないようなアイディアではあるものの、新規パッケージを開発・販売するには衛生面や初期コストの検証など実施に向けた課題と調整事項が多いため慎重に検討していきたいとのフィードバックをいただきました。

 

お昼休憩を挟んで午後の提案4社目は、大分日田げた組合×チーム「GETAP」(テーマ:日田げたを未来につなぐ、新たな一歩に向けた企画のご提案)。日本三大下駄と言われ200年続く伝統工芸で、木材調達から製造加工まで一括して地域内で製造しているにも関わらず、ライフスタイルの変化や海外からの廉価品流入によって「日田げた」ブランド自体が危機に瀕している中、もう一度ブランディングと情報発信を行っていく必要性があるとの企画提案でした。

 

大分日田げた組合×「GETAP」チームのご提案

大分日田げた組合よりフィードバック

 

チーム「GETAP」の提案では、現状の市場把握から今後どのようなブランディング、販売支援が必要か、ブランドとは何であるかを丁寧にプレゼン。大分日田げた組合組合長である浦塚重行氏(うらつか工房代表)は、これまで向き合い続けてきた日田下駄の現状、危機感を解決すべく、初めてクリエイターと協業したものの、どのようにオリエンしてよいかといった難しさや反省もありながらも、第三者からの気づき・視点によってようやく新たな一歩を踏み出せそうだとのお言葉がありました。また本プレゼンに同席いただいた日田市役所の石橋直樹主幹からも、今後行政も含めて、重要な伝統工芸である「日田げた」の保全活動とブランディングに向けて協働していきたいとのお話もいただきました。

 

日田市役所よりフィードバック

 

5社目のプレゼンは、株式会社両築×チーム「AYATORI」(テーマ:未来に向けたブランディングと新規事業のご提案)。今後、大手ホテル等が参入する別府・湯布院エリアで宿泊施設を展開される株式会社両築に対して、自社ブランディングと新規事業の提案を行いました。

 

株式会社両築×「AYATORI」チームのご提案

 

チーム「AYATORI」の提案では、まず冒頭に現状の市場把握を細かく検証したのちに、今後、両築ブランドが進むべき方向性の提示と合わせて、消費者のライフスタイルに合わせた新規事業の提案を行い、株式会社両築の代表取締役社長である緒方肇氏からは、このような協業の機会に参画できたことに対する感謝のお言葉をいただくとともに、今後、観光を含めた旅館業が進むべき方向性を、本企画提案を踏まえて慎重に精査していきたいとのフィードバックをいただきました。

 

株式会社両築よりフィードバック

 

最後となる6社目のプレゼンは、佐伯印刷株式会社×チーム「Ink」(テーマ:印刷会社の新しいビジネスチャレンジのご提案)。現在、全国的に進むペーパーレス化とオンデマンド印刷の流れに対して、大分県内で昭和16年より印刷業を営む佐伯印刷株式会社に対する今後の生き残りをかけた提案となりました。

 

佐伯印刷株式会社×「Ink」チームのご提案

 

提案に向けた担当企業とのヒアリングの中で、複数回にわたり様々な方向性を提示し、精査し続けてきたチーム「Ink」にとって、限られた時間の中で社員向けアンケートを実施・分析しながら「対話型」の企画提案を進めた形となりました。また現状「モノを売る」のではなく「技術を売る」ビジネスモデルである佐伯印刷にとって、今後どの方向へ舵を切るべきか、社員と共に構想してきた全国的にみても興味深い企画提案となりました。

 

佐伯印刷株式会社よりフィードバック

 

佐伯印刷株式会社 常務取締役の平岩照正氏からは、現在の印刷業界が置かれる厳しい現状への課題意識と、これまでに実施したことがない企画に対する予算の考え方などの懸念もありながら、本企画に携わることでようやく一歩が踏み出せそうだとのお言葉をいただきました。

 

全6チーム(7企画)の提案を終えて、最終プレゼンを傍聴いただいた以下の方々より以下の総評の言葉をいただきました。

 

●松本康史氏(大分県立芸術短期大学 講師)

 

非常に面白い場でした。特に造形デザインの視点で見ても、このようなクリエイター視点の提案や企画が増えることで、大分県内のクリエイティブを取り入れた産業がもっと活性化されることを期待しています。

 

●坂口剛氏(株式会社野村総合研究所 プリンシパル)

 

プロであるクリエイターの皆さんが半年間、切磋琢磨されてきたこともあり、今日のプレゼンは非常に素晴らしかったです。今回の活動は、県内クリエイティブ産業の胎動にすぎず、今後、クリエイティブの価値に気づいていない新たな県内企業とも積極的に連携し、既存産業の付加価値向上とクリエイターの新規育成を両輪で進めていかれることを期待しています。

 

●吉岡誠司氏(大分産業科学技術センター センター長)

 

このような意義深い場が大分県内にもたれたことは非常に興味深く、重要なことだと思います。また、地元クリエイターのより一層の切磋琢磨と、地元企業のクリエイティブに対する理解促進が不可欠だとも思いました。大分県産業科学技術センターでは、幅広くそのような活動支援を行なっているため、クリエイター・企業双方に活用いただければ幸いです。

 

また最後には、約半年間に渡る本カレッジを終了した証として、また今後も大分県内のクリエイティブ産業の向上と各クリエイターのさらなる活躍を祈念し、大分県商工労働部 広沢稔審議監より修了証の授与が行われました。

 

大分県庁より各クリエイターへ修了証の授与

 

平成29年度の「おおいたクリエイティブ実践カレッジ」としてはこれで終了ではありますが、今回培った地元企業との『タテのつながり』や、受講生同士の『ヨコのつながり』を活用して、今後も様々な企画アイディアを生み出していってもらいたいと思います。

 

改めまして、ご参画いただいた地元企業6社の皆様には感謝を申し上げます。
また、受講生の皆様の約半年間に渡る努力と切磋琢磨に改めて敬意を表したいと思います。約半年間に渡り、ありがとうございました。またお会いしましょう!

 

企画運営
株式会社Barbara Pool プロデューサー 廣部 慧・福留千晴(執筆)

 

<地元参画企業(五十音順)>
後藤体器株式会社
有限会社古山乳業
佐伯印刷株式会社
株式会社陶山商店
大分日田げた組合
株式会社両築

 

<会場協力>
大分銀行宗麟館

 

フェイスブック:おおいたクリエイティブ実践カレッジ

主催:大分県(商工労働部経営創造・金融課)

 

企画運営・記事作成:株式会社Barbara Pool