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CREATIVE PLATFORM OITA

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おしらせ

大分県デザイン協会は、大分県のグラフィック、写真、インテリアなど、さまざまなデザイン分野のメンバーからなる職能団体です。

今回は、同協会の会長を務めるデザイナーの越田剛史さんの事務所へ伺い、協会の活動についてご紹介いただきました。

 

聞き手:CREATIVE PLATFORM OITA (CPO)


 

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CPO:大分県デザイン協会の発足は29年前なんですね。長年活動を続けていらっしゃいますが、まずは団体の概要について教えてください。

 

越田:はい。発足した1989年当時はデザイン振興が掲げられ全国的にもデザイナー団体の設立がさかんでした。最初は『大分県デザイン振興協議会』という名称で、県の機関として活動を開始しました。その後2003年に任意団体となり『大分県デザイン協会』と改称して再出発しました。主に一般の方に向けてデザインがどういう効果・役割を持つかを伝える活動と、同業者に向けてスキルアップや交流の場をつくる活動を行っています。とはいえデザインに関わるものならば、活動に縛りはありません。

 

CPO:デザイン協会にはどのような方が登録されているのでしょうか?

 

越田:個人・法人、教育機関など形式は問わず、グラフィック、ウェブ、イラスト、写真、映像、印刷、インテリア、工芸、企画などの専門技術を持った方が集まり、現在約50団体が所属しています。

 

CPO:具体的にはどのような活動を行っているのですか?

 

越田:デザイン協会全体の活動としては、定期的にイベントを開催しています。つい最近では、『求人中デザイン会社 デザイン関係就職希望者へ大プレゼン大会ッ』という、企業側がプレゼンし、求職者側も何かしらの爪あとを残せる一風変わった企業説明会を開催しました。デザイン業界は、就職してみなければわからないことが多いと思うんです。就職後に「イメージと違った」と感じることも少なくありません。なので、お互いのメリットを考慮して、会社の実情を就職希望者に提供するマッチングの機会を設けました。参加した会社は10社、来場者は定員50名を大幅に超え、盛況でした。

また、2005年から隔年で開催している『OITA DESIGN POWER』という主要なイベントがあり、近年は『Design Cafe』という作品展の開催を続けています。県内クリエイターの作品を通じて一般の方にデザインの魅力を伝えることと、学生参加の機会をつくることを目的とし、大分合同新聞社との共催で新聞広告学生コンペを実施、応募作品の展示・講評・贈賞式を行いました。学生や一般の方が直接デザイナーと話す機会が少ないからこそ、こういった場を作ってデザインについて興味を持っていただきたいと考えています。

 

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2017年2月に開催した企業説明会『求人中デザイン会社 デザイン関係就職希望者へ大プレゼン大会ッ』

 

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2016年11月に開催した展覧会『DESIGN POWER 2016 Design Cafe3』

 

CPO:行政の仕事にも携わっているのですか?

 

越田:はい。行政からの委託でデザインコンペの要項作成や審査に関わったり、協会内でコンペを開催することもあります。『おんせん県おおいた』のロゴマークも、行政とデザイン協会の協働事業でできたロゴなんですよ。近頃は商標権をめぐる論争が全国的に多発していますので、著作権の問題や商標登録に関する相談を受けることも増えてきています。

 

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CPO:企業がクリエイターとのコラボレーションを計画しているとき、デザイン協会に相談することもできるのでしょうか? また、その際に企業が事前に準備しておくべきものはありますか?

 

越田:ご相談いただければ、所属デザイナーを紹介しますよ。ご相談の際に企業の強みや今取り組んでいることをお伺いしますので、特別な準備は必要ありません。まずは会社の状況や思いをお話していただければ、そこにマッチする所属デザイナーをご紹介します。

 

CPO:そういう窓口があるのは心強いですね。ところで「デザイン」という言葉には、幅広い解釈があるかと思います。昨今の「デザイン」の傾向や考え方の変化について教えてください。

 

越田:グッドデザイン賞の受賞作品に見られるように、デザインの領域は有形の「ものづくり」から無形の「コトづくり」にまで拡張されています。今のデザインは、あらゆるものごとから仕組みにまで適用されていると思います。

このような変化のなか、デザインが今後どうなっていくのか……これは個人的な願いかもしれませんが、資本・経済の領域だけではなく、あらゆる領域の課題をデザインの力で解決したいなと思っています。例えば政治や教育、国や地方自治体などの政策など、これらの領域は問題が複雑に絡み合っていて歩み寄るには時間がかかります。でも、そういった領域の諸問題にこそ、デザイン思考が必要であると思っています。

 

CPO:今後、『CREATIVE PLATFORM OITA』に期待することはありますか?

 

越田:今はまだクリエイティブを活用した事業のイメージが定着していないから、活用には想像以上のエネルギーが必要なのではないのでしょうか。事業にクリエイティブが関わった実例をもっと知ってもらい、それをヒントに新たな事業を構想したり、クリエイティブの活用への挑戦を後押しするような環境が整っていくといいなと思っています。そして、1つの事例が次々と連鎖し、発展していくような仕組みが構築されることを期待しています。プラットフォームとはつまりそういうことなんだと思います。

 

 

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大分県デザイン協会

1989年設立(当時の名称:大分県デザイン振興協議会)。

大分県内のグラフィック、写真、インテリア、クラフトなどのデザイナー、学生を始め、企業や学校等様々なデザイン分野のメンバー約50組からなる職能団体。大分県の活性のため、デザインを通じ、魅力的な創造活動を行う。

 

越田剛史

デザイナー/ディレクター

1981年大分市生まれ

大学にて視覚伝達デザインを専攻。同研究生課程修了。

2007年独立、2012年デザイン組織「Design totte」を設立。

2015年より広報戦略を含む企画・開発会社として法人化。

大分県デザイン協会 会長

公益社団法人 日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)会員

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