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CREATIVE PLATFORM OITA

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おしらせ

2020.08.06

米村知倫さん (デザイナー/イラストレーター)

今回は、『第33回 国民文化祭・おおいた2018/第18回 全国障害者芸術・文化祭おおいた大会』の公式ポスターを手がけたデザイナー、イラストレーターの米村知倫さんにお話を伺いました。米村さんは、アイソメトリック、俯瞰図、地図など空間を説明するイラストレーションの制作を始め、ポスターやチラシ、書籍の挿絵など紙媒体を中心に活動されています。

俯瞰した視点でのイラストや、概念やシステムの図案化を得意とする米村さんの制作の基盤となっているのは、綿密なフィールドワークやリサーチでした。

 

聞き手:CREATIVE PLATFORM OITA(CPO)

取材日:2020年7月13日


CPOまずはイラストを描くようになったきっかけをお聞かせください。

 

米村:子どもの頃から作ることに興味はあったと思うのですが、絵を描くことが特別好きだったわけではなく、どちらかといえば不得意な方でした。

意識してイラストを描き始めたのは、大学で建築を学んだことがきっかけでした。フィールドワークやリサーチの結果をまとめたり、プレゼン資料を制作するときに、イメージやアイデアをよりわかりやすく伝えるための表現手段としてイラストを用いるようになったんです。

作品としてイラストを描き始めたわけではなく、どうすれば情報がちゃんと伝わるのかを試行錯誤していくうちに、今のスタイルにたどり着きました。

 

CPO建築を学んだあと、イラストとデザインの仕事を始めたきっかけは何だったのですか?

 

米村:大学院卒業後、建築家で作家の坂口恭平さんに師事し、働き始めました。そこで古民家改修や展示作品の制作、イラスト・図面制作など、さまざまな経験を積ませていただく中で、描くことなら仕事になるかもしれないと思うようになりました。

独立したばかりの頃は、坂口さんのつながりや知人からの依頼がほとんどでしたが、どこかで僕の仕事を見てくれた方々からご依頼をいただくようになり、徐々に広がっていきました。

 

 

 

 

CPO『第33回 国民文化祭・おおいた2018/第18回 全国障害者芸術・文化祭おおいた大会』のイラストも手がけられていましたね。

 

米村:フリーランスとして仕事を始めて3年後、2016年に熊本から大分へ移住しました。僕はもともと熊本出身ということもあり、県外からの依頼はあってもなかなか大分で仕事をする機会がなく、悶々としている時期でした。そんなとき、大分市のアートプラザでスタッフ募集があり、個人の仕事と並行して働くことになりました。『第33回 国民文化祭・おおいた2018/第18回 全国障害者芸術・文化祭おおいた大会』公式ポスターのコンペに応募したのはその頃ですね。

アートプラザの仕事とのバランスもあり、充分にリサーチできたとは言い切れませんが、大分県の全市町村の特徴を描くことで、大分のことを知る良いきっかけになりました。また、僕のイラストを多くの方に知ってもらえる機会にもなり、この頃から大分の制作・デザイン関係の方々とも繋がりができ、さまざまな意味で大分が身近な存在になりました。

 

『第33回 国民文化祭・おおいた2018/第18回 全国障害者芸術・文化祭おおいた大会』ポスター

 

CPO国民文化祭以降、大分県内のお仕事が増えましたか?

 

米村:国民文化祭のイラストが直接的なきっかけとなったのかはわかりませんが、仕事の流れが変わりました。WebやSNSを通じて大分県内に限らず、日本各地からのご依頼も多くなりました。また、以前から『東北食べる通信』などの仕事で繋がりのあった、東京のデザイナー玉利康延さんが主宰する『etupirka』というクリエイティブチームに参加しています。

 

CPO『etupirka』ではどのような活動をされているのでしょうか?

 

米村:『etupirka』には、編集者や写真家などのクリエイターが参画していて、玉利さんディレクションのもと、プロジェクトごとにチームを組んで制作しています。僕は「立体的な視点、表現」が必要なプロジェクトに声をかけていただくことが多く、俯瞰図の制作や、概念やシステムの図案化など、主にイラストレーターとして関わっています。

また、『etupirka』はフィールドワークをとても大事にしています。現地に足を運び、リサーチと対話を繰り返し、「ビジョナリー (クライアント) 」がもつ本質的なことを見出すところから編集やデザインを始めるという姿勢に共感しています。

遠方からの依頼の場合、現地調査の費用が予算として計上されていないケースも多くあります。限られた資料からでも制作はできますが、できることなら実際に現地調査できるのがベストです。その土地の空気を吸って初めてわかることもあるので、表現も変わってくると思っています。

 

 

 

 

 

CPOこれから取り組んでみたいことはありますか?

 

米村:大分県デザイン協会では広報部長を担当しています。直近の活動としては、『おおいた喰らうどファンディング』の実行委員を務めました。実行委員会のメンバーには、ビジネス、コンサル、Web、ブランディングなど、さまざまな分野のプロが集まりそれぞれの強みを活かして活動していました。そのなかで、僕は積極的に関われていないこともあり、協会の活動を広く知ってもらえるよう、ちゃんと発信していきたいです。

また、大分でなければできないことにチャレンジしたいですね。たとえば、ほかにはない独自の技術を持っている方と一緒に、ものづくりに取り組んだりしてみたいです。

 


米村知倫

デザイナー/イラストレーター

熊本大学大学院建築学専攻修了後、坂口恭平氏に師事。2013年からYone名義でイラストとデザインの仕事を始める。2016年から大分へ拠点を移し、紙媒体を中心に、広告、挿絵、工作物の制作などを手がける。アイソメトリック、俯瞰図、地図など空間を説明するイラストレーションを得意とする。

公益社団法人 日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)会員

大分県デザイン協会会員

URL:https://yone.in/