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CREATIVE PLATFORM OITA

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おしらせ

2018.03.20

公益社団法人 大分県建築士会

今回は大分県建築士会をご紹介します。建築士会は、建築士の資格を有する会員で構成する団体です。若手による青年委員会では近年、まちあるきや勉強会の開催など、時流に沿ったイベントや大分の建築の魅力を再発見できるユニークな取組にも挑戦しています。建築士会はどのような組織なのか、主に青年委員会の取組を中心に、大分県建築士会の井上正文会長、青年委員会の伊藤憲吾青年委員長、光浦高史さんにお話を伺いました。

 

聞き手:CREATIVE PLATFORM OITA スタッフ(CPO)


 

CPO:大分県建築士会とは、どのような組織なのでしょうか?

 

井上:県内各地に14支部あり、現在1,154名の建築士の資格を有する会員が所属しています。そのうち45歳以下の約400名は青年委員会に入って活発に活動をしています。自治体や金融機関などさまざまな職種の人が属していて、建築物の維持保全の啓発やまちづくりに関する事業など、県民の生活環境の安全安心を高めるための公益的な取組も行いながら、自己研鑽や会員同士がレベルアップするためにも活動しています。
建築士というと、意匠設計や空間デザインの仕事をイメージする方が多いかと思いますが、建築士資格を活かせる仕事は実は多岐に渡っているんですよ。

 

左から光浦高史さん、井上正文さん、伊藤憲吾さん

 

CPO:年間を通じて、どのような活動しているのでしょうか?

 

伊藤:建築士試験を受験する方を対象にした講習会や、新しく建築士になる方のマナーアップ講習を開いています。また、青年委員会としては『魁!リノベ塾』という講習会を開催していました。空き家の利活用や、建築物をより長く使っていこうという風潮が高まるなかで、今後は建築士として既存建築の活用に携わる機会が増えるだろうと思い、勉強の場を設けることが狙いでした。

 

CPO:『魁!リノベ塾』は会員だけでなく、一般の方も参加できたそうですが、その狙いはなんだったのでしょうか?

 

伊藤:どういうときに建築士の力が発揮できるかということを、一般の方にも知ってもらいたかったんです。また、いろんな業種の方が集まることによって、異業種間のコラボレーションが生まれたり、化学変化が起きたりすることも期待できます。回数を重ねるごとに参加者数も増え、毎回好評でしたよ。講師には建築以外の業界の方もお招きしました。
『魁!リノベ塾』とは別の企画ですが、ランドスケープ・デザイナーの山崎亮さんと建築家西村浩さんをお招きした「まちづくり講演会」のときは、立ち見が出たほどでした。

 

CPO:今年2月に大分市中心部でまちあるきイベントを開催されていましたね。

 

伊藤:はい。都市計画デザイナーの中野恒明さん(芝浦工業大学名誉教授)を招聘し、講義の後に「まち」「みち」「けんちく」の3コースに分かれてまちあるきを実施しました。
「みち」コースは、道の歴史や活用方法などを探りました。開催日はちょうど中央通りが歩行者天国になったのですが、あれはまさに中央通りの新しい使い方を模索している最中なので、利活用を探る良い機会になったと思います。「まち」コースでは、市内の空き地やオープンスペースを巡りながら、その使い方について過去と未来の双方間で考えました。「けんちく」コースでは、歴史的建築物のリノベーション現場や、ファッションビルだった建物の解体の現場を見に行きました。当日は残念ながら雨が降り、一部の街歩きは座学に変更しましたが、まちの過去と未来を考える機会となりました。

「けんちく」コースの解体現場をめぐるようす

 

CPO:大分市以外でも活動の事例があれば教えてください。

 

伊藤:別府市が移住促進事業の一環として、空き家物件を活用したお試し移住施設『フロムーン別府ハウス』を作っているのですが、そのリノベーションを建築士会の別府支部で引き受けたそうです。別府支部には設計者と建築会社と施工業者が所属していたこともあり、3者で相談しながら施工を進めていったと聞きました。

 

『フロムーン別府ハウス』の外観

 

CPO:これまでの活動のなかで、どのような手応えを感じていらっしゃいますか?

 

伊藤:中津市や、竹田市、臼杵市、佐伯市などでも建築士の活発な動きはあります。建築士会では、地域に残る古い建築物や古民家を遺産と捉え、その活用を通じ魅力を再発見し、価値を伝えられる人材を育成することを目指して活動してきました。その成果は少しずつ出てきているのかなと思います。

 

井上:建築士ってソーシャルドクターとも呼ばれるんですよ。社会を良くするお医者さんみたいな位置付けなんです。そういうふうに、もっと幅広くいろんな仕事に携われることを伝えていきたいですね。

 

CPO:ソーシャルドクターという呼び方は印象的ですね。

 

井上:医者に内科や外科や歯医者があるように、建築士にも得意な分野や専門とするジャンルがあります。建築設計に携わる方、建設現場で施工に携わる方、まちづくりや法令・行政に携わる者、私のように教育・研究に携わる者など、建築士によってもいろんな専門があるんです。そういういろんな立場から建築に関わる人材が集まっているのが建築士会です。
医者は基本的には悪くなったところをゼロまで戻すことが仕事だと思うのですが、建築士はゼロからプラスを作り出せるところが強みですね。

 

光浦:バラバラだった家族がまとまるとか、その地域を変えていくとか、建築には人生や地域の運命を変えるような力が多分にあると思います。その力を十分に引き出すことができるなら、建築家として本望ですね。

 

CPO:大分県建築士会として今後目指していることはありますか?

 

井上:社会のなかでリノベーションの要望が高まってきているので、それに対応できる窓口としての体制を整えていきたいですね。建築士探しの窓口として、Webサイトに建築士や設計事務所の紹介コーナーを設けることも検討しています。

 

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公益社団法人 大分県建築士会

住所:大分県大分市城崎町1丁目3番31号 富士火災大分ビル3F

電話番号:097-532-6607

公式HP:http://www.oita-shikai.or.jp

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