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CREATIVE PLATFORM OITA

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おしらせ

2017.08.16

『CREATIVE PLATFORM CAFE vol.6』開催レポート

7月26日、大分県国東市の廃校となった小学校を再活用したアキ工作社の社屋に金谷 勉さん、中野伸哉さん、松岡勇樹さんの3名をゲストにお迎えして、『“目の付けどころ”をヒット商品に繋げる―鯖江と国東の事例から』をテーマに『CREATIVEPLATFORM CAFE』を開催しました。

 

 

まずはダンボールを素材に開発したマネキンやクラフト製品『d-torso』シリーズを展開する株式会社 アキ工作社の松岡勇樹さんにご登壇いただきました。 『d-torso』は構造で面を表現した革新的な商品としてマネキンの市場に新しい価値を生みましたが、コピー商品が多く出回るようになり、同業他社との差別化が新たな課題となったそうです。資材置き場やレーザー 裁断加工室などを案内しながら、松岡さんは「田舎で仕事を作ることが仕事なんです。国東半島の歴史や風土と対話しながら事業を生み出し、新しいライフスタイルを提案したいですね」と語りました。

 

続いて、セメントプロデュースデザインの金谷 勉さんには、5年間で12倍に売上を伸ばし地元の雇用増加に繋がった『Sabae mimikaki』をはじめ、数々の商品開発事例をもとに、協業のプロセスや他商品との差 別化などについてご紹介いただきました。金谷さんはただ売れる商品を作るのではなく、メーカーが自走できるようになるための商品作りが大事であると言い「クリエイターの視点を活用して自分たちがどんな武器を持っているのかを整理することが大事です」と語りました。

 

 

最後に同敷地内にある『七島藺(しちとうい)学舎』に会場を移し、国東半島にある地域産品・七島藺を使った商品を国内外に展開する株式会社 国東七(せぷん)の代表取締役会長を務める中野伸哉さんに、ご自身の活動や七島藺の現状についてご紹介いただきました。中野さんはこれまでにユズやミカンなどの農産物からホテルまで、さまざまな案件をプロデュースしてきましたが「伝統工芸は一筋縄ではいかない」と語ります。値段の割に手間がかかる七島藺はニーズはあるものの作り手が少なく、発注の7割は断っているのだそうです。これを受け『くにさき七島藺振興会』の細谷さんらと会場のお客様も参加し、意見交換を行いました。商品開発については、金谷さんから「素材の特性から何を作るかを考えるべき」「市場を広げるには誰もが売りやすい商品を多数展開し、入口を増やすことが有効」というアドバイスもありました。

七島藺に限らず多くの工芸が抱える、作業量と対価が見合わず産業として成り立たないという課題は一朝一夕に解決できるものではありません。さまざまな観点からの意見交換は熱を帯び、山出編集長が「絡み合う複数の課題を同時に考えながら解決を図る必要がある」とまとめ、閉会となりました。

 

 

交流会では『国東食彩zecco』と『生活工房とうがらし』とのコラボレーションによるケータリングを囲み、参加者同士の会話が盛り上がりました。