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INTERVIEW

Interview

2017.05.11

人材育成を通じて新しい価値を作る

福岡地域戦略推進協議会 事務局長 石丸修平

石丸修平
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そこに価値を見出しているからこそ、プログラムが終了しても活動を終わりにせずに、各自の思いで継続していく

 


 

山出:FDCが都市圏の国際競争力強化の一環として取り組んでいる『イノベーションスタジオ福岡』では、スタートアップの支援も進めていますよね。すごく柔軟な考え方で、実現に向けたサポートをしていらっしゃるように感じています。

 

石丸:FDCの人材部会では、福岡を東アジアのビジネスハブにしたいという目標を掲げているんです。ビジネスハブというからには、世界中からビジネスマンが集まってくる場でありたいと思っています。決して集積地ということではなく、福岡を経由したり、福岡でビジネスを展開するとか、そういうハブ機能のある街にしたいと考えているんです。

とはいえグローバルなビジネスがあるわけではありませんから、そういう人材が集まる理由がないんです。そこで『イノベーションスタジオ福岡』をその理由に位置づけたいと考えました。そもそもは人材育成のプログラムとして組成したのですが、そこから事業創出を支援するスキームも派生しています。

 

山出:『イノベーションスタジオ福岡』自体は、特定の施設を指す名称というよりは、場や機会を指すのですね。

 

石丸:ええ。拠点は特定の施設ではなく、実質的にはいろんな場所でやっています。また、実際に商品やサービスを生むということよりも、人材育成を通じて新しい価値を作ることに重点を置いています。

 

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山出:『イノベーションスタジオ福岡』でのスタートアップの事例をいくつかお聞かせください。

 

石丸:当初起業の意思のなかった参加者が、だんだん面白くなっちゃって、プロジェクトの中で組んだチームでプロダクトを開発し、起業した例もあります。

また、スポーツをテーマにしたプロジェクトでは、フランス発祥のスポーツ『パルクール』に着目し、福岡で普及させるためのプランを作りました。これを具体化させるために、主要なメンバーのある方は、フィンランドに行き、日本人で3人目の国際パルクールの国際資格をとったりもしたんですよ。

『イノベーションスタジオ福岡』は、スタジオの中だけの取組ではなく、街の中にある個人の思いを掘り起こしながら、事務局のサポートによってビジネスとして促進させていくんです。ほかに類似のプロジェクトもありますが、チームの活動継続率が高いのが特徴ですね。そこに価値を見出しているからこそ、プログラムが終了しても活動を終わりにせずに、各自の思いで継続していくんです。

 

山出:プログラムが終わったあとの、フォローもあるのでしょうか?

 

石丸:チームの意思によりますが、本当に事業化を望む人達にしっかり支援していきます。他のチームと引き合わせて、プロジェクト横断型で活動を促進させることもあります。

 

山出:参加者の平均年齢はどれくらいですか?

 

石丸:スタートアップを目指す方は30代後半から40代前半が多いですね。5〜60代で脱サラして起業しようとしている方や、個人事業主が事業を拡大するために、自社の課題解決を目指して参加するケースも多いです。そもそも課題の抽出から提供することがこのプロジェクトの特徴でもありますので、リサーチや事業の見直しのために参加する方が多いですね。

10代や20代は勉強したいと思って参加しますが、ドロップ率が高いのもこの年代です。勉強したいというモチベーションで続く方は少ないですね。何かしたいという意思や、ビジネスにコミットしたいという思いの強い方が残ります。

 

 

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編集長雑感

『イノベーションスタジオ福岡』は、自分達の地域は自分達で作るという意識の強い福岡の気質にマッチした、イノベーションのための人材育成プログラムです。起業を目指す方や、自らの事業の課題抽出や見直しなど、具体的な目標を持った方にとって実りの大きな場となっています。
全国各地でワークショップやセミナーによる人材育成事業は行われていますが、なかでも福岡は活発であるように感じています。グローバル企業が少ないからこそ、官民の連携によってスタートアップを支援するための仕組みが組成され、この仕組みを通じて新たな価値を創出できる人材が多数輩出されています。福岡の活性化は今後ますます加速していくのでしょう。

Profile

石丸修平

Shuhei Ishimaru

福岡地域戦略推進協議会 事務局長

経済産業省入省後、大臣官房政策評価広報課、中小企業庁長官官房参事官室等を経て、プライスウォーターハウスクーパース(PwC)に参画。その後、福岡地域戦略推進協議会(FDC)に転じ、2015年4月より現職。アビスパ福岡アドバイザリーボード(経営諮問委員会)委員長、Future Center Alliance Japan(FCAJ)理事、九州大学地域政策デザイナー養成講座エグゼクティブディレクター、九州大学ロバートファンアントレプレナーシップセンター客員准教授、福岡女子大学地域連携センター客員研究員の他、大阪府吹田市情報化推進懇談会委員、沖縄MICE振興戦略検討委員会委員等公職も務める。

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