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INTERVIEW

Interview

2017.05.11

福岡を東アジアのビジネスハブに

福岡地域戦略推進協議会 事務局長 石丸修平

石丸修平
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イノベーションが生まれる場でもあり続けたい

 


 

山出:福岡の人って、福岡が好きですよね。

 

石丸:あるアンケート調査によると、90%くらいの人が「好き」と回答したと聞いたことがあります。

 

山出:パリやミラノのような都市も同じだと聞いています。自分の街が好きだと言えるのって、ショッピングモールやデパートがあるというような相対的なことではなく、そこに絶対的な価値観があるからなんですよね。

 

石丸:福岡はコンパクトな都市なんです。民間企業の横の繋がりがすごく強く、どこ行っても顔をあわせる機会があるんです。同時に都会的な側面もあるので閉鎖的というわけでもなく、都会の人達にもなじみやすい規模なんだと思います。

 

山出:地域では、コミュニティへの関わり方や独自のルールを間違えてしまうと上手くいかなくなってしまいますからね。

 

石丸:そうなんです。地域の結束が固すぎると、よそ者には立ち入りづらいんですよね。福岡は地域として結束こそしていますが、それが固すぎず、バランスがちょうどいいんですよね。

インフラや都市構造の面においても利便性が高く、住みやすく働きやすい街であると思っています。東京で会議があっても、その日のうちに帰って来ることもできますしね。

 

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山出:福岡は県外と関係しながらも、独自のビジネスモデルを確立していますよね。東京を意識したモデルだとこれから立ち行かなくなってしまうと思いますが、福岡は九州やアジアも見据えている。大分から見ても、福岡の役割はすごく大きいと感じています。

 

石丸:福岡の人間は、東京と同じことをしようとは考えていませんからね。地理的な中央との距離も、むしろ利点だと思っています。新しいことは、そういうところから生まれます。東京でできないことも、福岡なら実現できるということもあると思います。それに福岡空港はアジアと繋がっているので、東京を経由しなくても、アジアとのビジネスができるんです。

 

山出:今後FDCは、福岡や九州において、どういう存在になっていきたいとお考えでしょうか?

 

石丸:FDCは都市のハブでもあり、人材のハブでもありたいと思っています。

物理的なゲートウェイでもあるので、東アジアのビジネスハブとしての機能を高め、九州全体のハブとして各地と繋がりながら、お互いの強みを活かすためにマネジメントする機能でありたいです。また、面白い人たちが集まってイノベーションが生まれる場でもあり続けたいですね。

 

 

(完)

編集長雑感

石丸さんは「東京と同じことをしようとは考えていません」とおっしゃっていましたが、これは非常に重要なことです。東京と地方とでは地域性も異なりますし、すでにあるものを目指せば成長に限界があるのは自明です。どこかで成功した事例をお手本にするのではなく、その地域独自のリソースを活用し、そこでしか実現し得ないモデルを組み立てなければ、持続可能な社会は生まれません。
福岡は九州の玄関口としての立地と程よい規模感を地域のリソースと捉え、経済基盤とまちづくり、そして人材育成の観点から戦略を立てることによって、独自のビジネスモデルを確立していました。

Profile

石丸修平

Shuhei Ishimaru

福岡地域戦略推進協議会 事務局長

経済産業省入省後、大臣官房政策評価広報課、中小企業庁長官官房参事官室等を経て、プライスウォーターハウスクーパース(PwC)に参画。その後、福岡地域戦略推進協議会(FDC)に転じ、2015年4月より現職。アビスパ福岡アドバイザリーボード(経営諮問委員会)委員長、Future Center Alliance Japan(FCAJ)理事、九州大学地域政策デザイナー養成講座エグゼクティブディレクター、九州大学ロバートファンアントレプレナーシップセンター客員准教授、福岡女子大学地域連携センター客員研究員の他、大阪府吹田市情報化推進懇談会委員、沖縄MICE振興戦略検討委員会委員等公職も務める。

 

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