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INTERVIEW

Interview

2017.03.31

感覚よりも論理的思考

株式会社 メソッド 山田 遊

山田 遊
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自分にできることを考え続けて、自分にしかフィットしない仕事を自分で作ってきました

 


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山出:もともとはIDEE SHOPのバイヤーだったということですが、そもそもバイヤーを目指していたんですか?

 

山田:IDEE SHOPでは、はじめは売り場の担当でした。前任のバイヤーが辞めることになり、僕が配属されたんです。ですから、もともと目指していたわけではなくて、経験もないなか手探りで始まりました。

 

山出:ノウハウを教えてくれる人もいなかったんですか?

 

山田:もちろん引き継ぎはありましたが、発注の仕方や伝票の書き方など、業務に関することだけで、バイヤーとしてあるべき姿などの指導はありませんでした。僕が在職していた90年代後半から2000年代初頭は、ある意味、全盛期の頃でしたから、その看板に泥を塗ることが無いよう、必死に勉強した記憶があります。
まず、僕がショップで手をつけたのは、商品にPOPをつけることでした。 それまでは店頭に商品に関する説明が一切なかったので、お客様とのコミュニケーションツールとして全商品につけていきました。商品の特徴を調べて、その価値やIDEE SHOPで取り扱っている理由が伝わるような文章を夜な夜な書いていました。 予算表もなかったので作り、それを基に仕入額も決めました。

 

山出:直感に頼るのではなく、整理しながら仕事をしていらっしゃるんでしょうね。

 

山田:極めてA型なんです。感覚よりも論理的思考が強いですね。 でも突き詰めれば、感覚って、俊敏な論理的思考なんだと思っています。 僕は自分に感覚が無いと思っていただけに、感覚に頼る人よりもはるかに多くのモノを見てきた自負だけはあるので。

 

山出:問題意識を強く持っていたんですね。

 

山田:自分自身を過信しないことにしていますし、努力型なんですよ。

 

山出:その後、卸売にも関わられたんですよね?

 

山田:はい。恵比寿にある『ギャラリードゥポワソン』というジュエリーのギャラリーの立ち上げに関わりました。ここではバイイングや小売だけでなく、卸売、PR、経理まで、本当に全てを経験しました。デザインやクリエイティブに携わる人は、手に職があるからスタートアップがしやすいと思うんですけど、小売の業界で独立する方法は自分の店を持つことが主流です。でも僕は、自分が独立することを考えたときに、店を開くというイメージがしっくりきませんでした。

 

山出:それはなぜですか?

 

山田:まず、自信が無かったのと、あとは自分の経験を活かして、もっと社会的に需要のある働き方があるかもしれないと考えたんです。そこで、自分にできることを考え続けて、自分にしかフィットしない仕事を自分で作ってきたとは思っています。

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編集長雑感

ここでは、フリーランスのバイヤーというこれまでになかった職種を考え出す素地となった経験についてお聞かせいただきました。
「感覚よりも論理的思考」とおっしゃる通り、山田さんは感覚に頼るのではなく、たくさんのものを見ることによって目利きとしての経験値を上げ、自店で取り扱うべき商品は何かと考えていきました。さらに、その商品がなぜ店頭に並んでいるのかを説明するPOPの作成をしました。これは、店頭で消費者とのコミュニケーションのあり方を考えた結果であり、その文面が店舗のコンセプトやブランドの発信にも繋がっていったのだと感じました。
また、予算書の作成による体制の立て直しを行い、転職後に卸や小売の経験も重ねたことで、ブランディングから経営改善にまで関与できるバイヤーとしての活動の礎を形成されました。

Profile

山田 遊

Yu Yamada

株式会社 メソッド

東京都出身。南青山のIDEE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして活動を始める。現在、株式会社メソッド代表取締役。2013年6月に『別冊Discover Japan 暮らしの専門店』が、エイ出版社より発売。2014年『デザインとセンスで売れる ショップ成功のメソッド』誠文堂新光社より発売。
主な実績に、国立新美術館ミュージアムショップ『スーベニアフロムトーキョー』サポートディレクション、羽田空港第二ターミナル『Tokyo’s Tokyo』グッズセレクト、リサイクルショップ『PASS THE BATON』MDコーディネート、『APEC JAPAN 2010』各エコノミー首脳への贈呈品の選定協力、『国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会』記念品等の選定協力及び企画・開発コーディネーションなど。

 

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