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INTERVIEW

Interview

2017.03.31

予算表を作るだけで経営改善ができます

株式会社 メソッド 山田 遊

山田 遊
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経営から変えていかないと、根本的な改善はできない

 


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山出:フリーランスのバイヤーとは、具体的にどういうお仕事をされているのでしょうか?

 

山田:さまざまなショップのバイイングをしていますが、実はブランディングから経営改善までかなり広く関わっています。

仕事の内容自体はコンサルティングやクリエイティブディレクションに近いと思いますが、あくまでもバイヤーと名乗っています。

 

山出:始めたときの、問題意識やきっかけがあればお聞かせください。

 

山田:もともと僕はモノが好きでしたから、モノづくりをしている人を応援したいという気持ちがありました。いいモノづくりは、ずっと続いて欲しいと思いますから。

ただ、流通の構造って、川上から川下に流れていくように、マージンがどんどん発生して、結果、モノの値段は積み上がっていきます。僕は「どうしてモノを作っている人たちからいつもマージンを抜かないといけないんだろう」ということに矛盾を感じ、フリーランスのバイヤーになってから真剣に向き合うことになりました。

 

山出:とはいえ、売るほどに苦しくなっていくような価格の設定はできませんよね

 

山田:ええ。大いなる価格競争に巻き込まれたら、日本は中国にもベトナムにも、アメリカにだって勝てません。そこで競争できるのは一部のグローバル企業だけで、取り扱う商品は日本製のものではないでしょう。

日本のものづくりは、価格競争においては勝負できないということを認めて、価格以外の価値をしっかり発信していかなくてはならないんだと思います。

 

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山出:リーマンショック以降ということもあり、フリーのバイヤーの需要は高かったのでしょうか?

 

山田:はい。モノが売れない時代にこそ、小売業は変化を起こさなくてはならなかったのでしょうね。

バイヤーには、なぜその商品を取り扱うのかを説明する責任があります。そこで重要となるのが全体のコンセプトです。そしてコンセプトを発案し、またそのコンセプトに沿った品揃えも同時に実現できることが僕らの強みだと思っています。

また、小売の経験も長いので、実践的な提案もできます。売上を上げないと続けていけないのは身をもって知っているので、経営改善まで関わらせていただいています。まずは経営から変えていかないと、根本的な改善はできません。

特に地域の中小企業は、小売業も製造業も、月ごとの売り上げ目標を立てていないところが多いんです。小売業であれば、予算表を作るだけで経営改善ができますよ。5年間赤字が続いていたところも、数ヶ月で黒字に転換しました。

 

 

 

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編集長雑感

山田さんはフリーランスのバイヤーとして、バイイングのみならず、ブランディングから経営改善まで手がけています。
その根底にあるのは、いいモノづくりが長く続いて欲しいという思いでした。山田さんは、いいものを適正な価格で流通させるために利潤の循環を見直し、作り手の負担が大きい流通の構造を変える活動を続けていらっしゃいます。
また、しっかり月次計画を立て、予算を把握することにより経営感覚を養うことの大切さも伝えていただきました。

Profile

山田 遊

Yu Yamada

株式会社 メソッド

東京都出身。南青山のIDEE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして活動を始める。現在、株式会社メソッド代表取締役。2013年6月に『別冊Discover Japan 暮らしの専門店』が、エイ出版社より発売。2014年『デザインとセンスで売れる ショップ成功のメソッド』誠文堂新光社より発売。
主な実績に、国立新美術館ミュージアムショップ『スーベニアフロムトーキョー』サポートディレクション、羽田空港第二ターミナル『Tokyo’s Tokyo』グッズセレクト、リサイクルショップ『PASS THE BATON』MDコーディネート、『APEC JAPAN 2010』各エコノミー首脳への贈呈品の選定協力、『国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会』記念品等の選定協力及び企画・開発コーディネーションなど。

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