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INTERVIEW

Interview

2017.03.31

フォローできない仕組みを強化

株式会社 メソッド 山田 遊

山田 遊
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フォローするよりも、フォローされることをすべき

 


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山出:メソッドって、社名も特徴的ですし、ホームページも辞書みたいなデザインですが、ここに込めた思いをお聞かせください。

 

山田:クリエイティブって、感性によるところが大きいと思われがちですが、メソッドは論理的な思考でクリエイティブなことを実践していくというメッセージのようなものです。

 

山出:今日お話を聞いていて、整理する力って大きいなって感じました。

 

山田:それでも、最後の最後は論理で割り切れないものが残るんです。

ただ、それは感覚や志向の違いでしかないと思っていて、そこまで割り切っているかどうかが大事です。

 

山出:最近は伝統工芸とデザイナーがコラボレーションする事例も多いですが、どのように感じていらっしゃいますか?

 

山田:いいモノって、そんなに簡単にはできませんよね。僕はそういう商品が思うように売れずに、継続できなくなってしまう例を山ほど見てきました。続いていくモノってほんのわずかなんです。

産地のためを考えるなら、持続可能な形を作ることが最低限のミッションだと思います。どんなに意義のあることをしていたとしても、残念ながら利益を上げないと続けていけませんから。

 

山出:使い古されたトラックの幌を活用してバッグを作るフライターグのように、リサイクル素材でバッグを作ったり、どこかで流行っている形を真似をする、劣化版のコピーのような商品も各地で多く出回っているように感じます。

 

山田:フォローするよりも、フォローされることをすべきですね。本来は元祖こそが様々な意味で一番利益を得られるはずなんですよ。元祖は元祖で、劣化版コピー商品が出回らないよう、強くリードしていかなくてはいけませんが。

僕は仕事柄いろんなオリジナルを知っていますし、正当なジャッジをする責任があります。バイヤーが何も知らずに、元祖をフォローした偽物を仕入れるという無知は大きな罪です。

ただ、今は消費者意識も高まっています。偽物を見抜く消費者もたくさんいますから。一朝一夕に変わるものでもありませんが、そのリテラシーは着実に高まっているように感じます。

だからこそ真似するだけでは成功できないような、簡単にフォローできないような仕組みを強化していきたいと考えています。

 

(完)

編集長雑感

ここでは、産業にクリエイティブの力を取り入れていくうえで、大いに参考になるお話を聞かせていただきました。
どこかで流行っているものを取り入れても、本当にいいものは生まれてきません。形を真似てもコンセプトが不在では、長期的に残っていく商品には育ちません。
また、本当にいいものが生まれたならば、フォローされないよう強くリードするという意識も重要です。
これらを常に心がけるためにも、整理する力と論理的な思考はどんなビジネスにおいても欠かせないものであると実感しました。

Profile

山田 遊

Yu Yamada

株式会社 メソッド

東京都出身。南青山のIDEE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして活動を始める。現在、株式会社メソッド代表取締役。2013年6月に『別冊Discover Japan 暮らしの専門店』が、エイ出版社より発売。2014年『デザインとセンスで売れる ショップ成功のメソッド』誠文堂新光社より発売。
主な実績に、国立新美術館ミュージアムショップ『スーベニアフロムトーキョー』サポートディレクション、羽田空港第二ターミナル『Tokyo’s Tokyo』グッズセレクト、リサイクルショップ『PASS THE BATON』MDコーディネート、『APEC JAPAN 2010』各エコノミー首脳への贈呈品の選定協力、『国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会』記念品等の選定協力及び企画・開発コーディネーションなど。

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